趣旨・目的

二分脊椎症に関わる手術暦や症状の経緯について、私の体験記の備忘録として残していきたいと思います。
また、同じ二分脊椎症の方やご家族の方、二分脊椎症に関わるお医者さんやその他関係者の方々の参考になれば良いと思いますが、ここに書かれたものはあくまでも私の体験した事の手術や症状の経緯ですので、全ての二分脊椎症の方が同じであるとは限りません。何卒ご理解の上、お読み下さい。
二分脊椎症である私のこれまでの経緯
1969年(0歳)
腰の部分に瘤を持った状態で生まれる。
一般の産婦人科にて出生後、まもなく、大学病院にて受診するが、『二分脊椎症』という病名ではなく『脊髄破裂』または『脊椎破裂』と診断される。(両親から聞いたことであるので確かではない。)
その当時は、手術の成功率が低いために経過観察といい、以後、定期的診察もなし。
(症状等)
出生間もない為、自分では記憶なし。はっきりとした障害の確認はなし。
1974年(4歳)
私立の保育園に入園
(症状等)
日常生活において歩行困難を感じ始め、運動会などのかけっこなどで顕著に現われる。また、便を我慢することが出来ずに、便失禁するようになったことを覚えている。普段は他の子供と同じように過ごす。
1975年(5歳)
公立の幼稚園に入園。
(症状等)
歩行困難、便失禁。右足踵部に傷を作ってしまい、小学校4年生まで完治せず。
1976年(6歳)
公立の小学校に入学
(症状等)
変化なし。
1979年(9歳)
右足踵部に傷が完治。
歩くことも出来ないくらいの左下腹部痛により病院へ。便秘だということが分かり、初めての浣腸をする。
(症状等)
歩行困難、便失禁。
1981年(11歳)
小学校6年生で、右足の裏(小指付近)にまたもや傷をつくってしまう。以後、長期に渡る治療が始まる。
また、急性出血性膀胱炎を発症する。飲み薬の抗生剤にて通院治療。
(症状等)
歩行困難、便失禁。
1982年(12歳)
公立の中学校に入学。入学とともに、体育系部活動へ入部。
(症状等)
歩行困難、便失禁。右足の裏(小指付近)の傷はまだ治らない。
1983年(13歳)
中学校2年時に、右足内反足と診断される。右足の傷により骨髄炎を発症したため、仕方なく部活動を休部、後に退部する。
同年6月に骨髄炎の手術及び入院。手術内容は感染した骨の一部を削り取る。術後、傷の治療に当たる。手術時間約2時間、入院日数約30日。
入院期間中では傷が完治せず、退院後、リハビリと長期の治療通院となる。このとき初めて短下肢装具を着装する。
同中学2学年2月(1984年(14歳))、右足の傷の完治の為と内反足改善の為、アキレス腱からの腱移行手術及び入院。手術時間約2時間、入院日数約30日。退院後、リハビリをしながら治療通院。このとき新しい短下肢装具を着用。数ヵ月後、傷が完治。
(症状等)
歩行困難、便失禁。
1985年(15歳)
私立高校に入学。同年、原付免許取得
(症状等)
歩行困難、便失禁。
短下肢装具未着装にて歩行。
1986年(16歳)
再び右足小指付近に傷ができ骨髄炎となり手術を受ける。手術内容は足首部分の骨切り術と骨髄炎により感染した部分の右足第4,5指の切除。半年後、骨を固定していたピン?を取り出す手術にて終了。それにより、足首がほぼ固定される。新しい短下肢装具着装。経過良好となった高校3年生の卒業前に、普通自動車免許取得。(短下肢装具未着装)
(症状等)
歩行困難、便失禁。
短下肢装具着装にて歩行。
1990年(20歳)
国立大学に入学
(症状等)
歩行困難、便失禁。
短下肢装具未着装にて歩行。
1994年(24歳)
建設会社に入社。
(症状等)
歩行困難、便失禁。
短下肢装具未着装にて歩行。
1999年(29歳)
結婚。
(症状等)
歩行困難、便失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装にて歩行。
2000年(30歳)
女児誕生。
(症状等)
歩行困難、便失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装にて歩行。
2001年(31歳)
ひどい腰痛、肩こりに悩まされる。
(症状等)
歩行困難、便失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装にて歩行。
2002年(32歳)
男児誕生。原因不明の急性肝炎にて緊急入院。手術なし、入院日数10日。
数ヵ月後、尿失禁があり、尿路感染症で入院。神経因性膀胱と診断。この時の腹部エコー(超音波)検査で初めて腎臓が1つしかないと診断される。
(症状等)
歩行困難、便失禁、尿失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装にて歩行。
2003年(33歳)
腰痛がひどくなり、左足太腿部分から下のほうに痺れを感じ始める。時々、腰に力が入らず腰が抜けたように転んでしまう為、整形外科を受診。ここで初めて『二分脊椎症』と診断され、脳外科を受診するように勧められる。自分で『二分脊椎症』について調べ始め、二分脊椎症の支部がある事を知り、そこの支部の方から二分脊椎の脳外科専門医を紹介され、受診。
MRI(磁気共鳴画像)検査により、脊髄脂肪腫、脊髄係留症候群と診断され、脂肪腫摘出手術を受ける。手術時間13時間、入院日数30日。
術後、身体障害者手帳申請の為に整形外科、泌尿器科などを受診。整形外科では、新たに先天性肩甲骨高位症(スプレンゲル変形)と診断される。泌尿器科では自己導尿を勧められるが、日常的に自己導尿を行うことが難しいため、続けることが出来ず。
(症状等)
歩行困難、便失禁、尿失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装にて歩行。
2005年(35歳)
尿路感染症を再び発症。以後、自己導尿を心掛けるようになる。
(症状等)
歩行困難、便失禁、尿失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装にて歩行。
2007年(37歳)
以前に切除した端部の右足裏部に再び傷(褥瘡)ができてしまい、治療の為の通院が始まる。
(症状等)
歩行困難、便失禁、尿失禁、腰痛、肩こり。
短下肢装具未着装の松葉杖にて歩行。
2008年(38歳)
褥瘡治療を半年以上続けたが全く治らず、結局、手術を受けて入院し、完全に免荷状態を保ちながら持続陰圧吸引療法(VAC療法)を行った後、免荷の為の短下肢装具(治療用)を製作し着装する。
入院期間約3週間(VAC療法は約5日間)、切開部分が開いた状態のまま退院して自宅治療。
しかし、手術から2ヵ月後に治癒(『褥瘡治癒の為、創傷部画像まとめ』参照)と判断され歩行を開始後、数日で創部悪化の為に再手術入院となる。入院期間約2週間の後、自宅にて療養。
(症状等)
歩行困難、便失禁、尿失禁、腰痛、肩こり。
1回目の手術後は短下肢装具(完全免荷の治療用装具)着装、松葉杖にて歩行。
2回目の手術後は車椅子と松葉杖にて入院治療。退院して2週間後にインソール(外出用の靴底に入れるための中敷きと内履き)を製作・着装し歩行する。
以上、現在に至る。
最終更新日:2008.5.30
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